FTDX101D 最高クラスの性能を誇るHF機(100W) YAESU

新商品 HF タッチパネル

通常価格:¥ 492,800 税込

¥ 0 税込 492,800円OFF

商品コード: FTDX101D

ヤエス 最高クラスHF機!!

第1IF 9MHzルーフィングフィルタ搭載、ダウンコンバージョン方式採用
狭帯域スーパーへテロダインと広帯域ダイレクトサンプリングの二つのSDRを搭載したハイブリッドSDR構成
7インチ大型タッチパネルディスプレー、3Dスペクトラムスコープなど
最新技術を盛り込んだ待望のHF機


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YAESU FTDX101D 新製品ファーストインプレッションレビュー!

JA6WBR 宮崎です。

 先週末(2019年4/13)、待ちに待ったYAESU FTDX101Dがやっと入荷して参りました。
 ファーストインプレッションということで、早速レポートを書いてみました。
 下記の内容は、今後のアップデートで改善されることも多くあるかと思いますので、発売直後の覚え書きということでご理解ください。

 今年(2019)の1月下旬には、開発途中ながら販売店向けのデモ機巡回がありまして、いち早く触っておりましたが当時はまだ荒削りな状態でして、これは時間がかかるぞと感じましたし、気になった箇所は改善要望を出しておりました。

 西日本ハムフェアや、関西ハムシンポジウムでご覧になった方もいらしたかと思いますが、外見はともかく同じような感じだったかと思います。

 私自身なかなか土日は触る時間が取れませんで、昨日やっとマニュアルを読みながら実際に操作をしてみたところです。ひととおりの機能設定まで確認したところでこの記事を書き始めています。


FTDX101D正面



●外見

 まず外見ですが、昨年のハムフェアで配布されたカタログの写真とは微妙に配置、色などは異なっております。

 たとえば、発売された実機の配色と配置についてはメインが「白・下側」、サブが「青・上側」のルールで厳密に分けてあります。

 昨年のカタログの写真ではこの関係が逆になっておりました(メインが青で上側、サブが白で下側)。おそらく、下側のツマミの方が操作上触りやすいから、ということかと思いますが、このあたりは賛否両論ありそうな気がしますが、数日触っていれば慣れるレベルかとは思います。

 当然、スペクトラムスコープ表示もデュアル表示時には「メインが下、サブが上」になるわけで、一昨日到着したばかりの時はかなり混乱しておりました(笑)

 昨年のカタログ時点からの変更点はほかに、メインダイヤル左に配置されている上側のAF/RFツマミで、外側RFツマミには今回の外見上のウリのひとつであった(FT-101を彷彿とさせる)ツバがついておりましたが「指に当たって邪魔」ということだったようで、普通の2連ダイヤルに変更されました。

 お店やイベントで触る際は、「メインは下、サブは上」と頭の中で唱えながら触ってみてくださいね。




●SSB受信

 まず、SSBを受信させて感じるのは音がハッキリしているという印象でした。
 今回、展示ではFTDX5000MPと並べておりますが、同じ周波数でアンテナを切り替えてみますと、FTDX101Dの方が聞き取りやすい場面が多いように感じました。

 ただ、コンディションや相手の変調によっては、歪みも目立ちやすいように感じます。特にDNF/DNRをONにしますと崩れてしまう感じです。両方ともONにするとなかなか凄いことになります。

 とはいえ、DNRの効き具合は結構秀逸で、最大のLV15まで上げても目的信号はきちんと残ってくれます。このあたりはFTDX5000からの時代の流れを感じます。
 DNFもビートをバッチリキャンセルしてくれます。よく効きます。

 標準でWIDTH(受信帯域幅)が3000Hzに設定されておりますので、バンドが混雑している時にはサイドの混信が目立ちます。FTDX5000などでは2.4kHzが標準ですので、聴き比べをする際は要注意です。あわせて、ファンクションメニューでHI/LOカットを300-2700Hzあたりに設定すると聞きやすいかもしれません。


●CW受信・送信

 CW受信の各機能は従来のヤエス機をほぼ踏襲したものとなっておりますので扱いやすいです。オートゼロイン(ZIN/SPOTボタン)もFTDX3000Dと同様ですし、CWデコード機能も同様です(スピードは手動で調整)。
 CWのHI/LOカットも、標準ではやや広めですので、こちらも自分で設定すると従来機からの違和感が減るかと思います。(FTDX5000では300~1kHz)

 送信は、ディスプレイ右側の「BK-IN」ボタンを押すと送信可能になります。
 
パドルを使う場合はキーヤーをONにしたいところですが、これは本体右上のMIC/SPEED(PROC/PITCH)ツマミを押すことでON/OFFが出来ます。確かに、小さくKEYERと書いてありますね。

 また、サイドトーンモニタははBK-INボタンの下に「MONI」がありまして、ON/OFFできます。これを長押しするとモニター音量設定となりますので、マルチダイヤルで変更出来ます。

 今回、この「ツマミ(ボタン)を押す」「ツマミ(ボタン)を長押しする」動作が結構多い印象です。基本的には「押すとON/OFF」、「長押しすると標準にリセット」という動作をします。


●マルチダイヤル

 そして、なにかと出番が多いのが、ディスプレイ右下の「FUNC」ボタンとその右側のマルチダイヤルです。大抵のレベル調整はマルチダイヤルを回すことで行います。なお、「最後にFUNCで選んだ機能のレベル調整を覚えている」という点は留意が必要です。

 メーカーのおすすめは、普段はスペクトラムスコープのリファレンスレベルに設定することだそうです。これは下記の3DSS表示などに多用するためかと思われます。

 デモ機の頃は、マルチダイヤルを回して悩んでいるうちに強制的に元の画面に戻ってしまう不具合(仕様)でしたが、この点は完全に改善されておりました。


●スペクトラムスコープ

 FTDX101Dの特徴のひとつには大画面の液晶ディスプレイかと思います。

 画面サイズはIC-7610やTS-890Sと同様の7インチで、タッチ対応となっています。解像度もFTDX3000Dからアップしておりますので、アナログ風Sメータ表示も滑らかです。

 表示モードはお馴染みのセンター、FIXのほか、カーソルモードがあります。カーソルでは、任意のSPANでFIX的な表示をしますが、表示帯域外にマーカーを移動させようとすると、そのまま画面がスクロールしていきます。なかなか便利です

 スペクトラムスコープおよびウォーターフォール表示も高速です。ただし、IC-7610のようにCWの単点長点が見えるような仕様ではなく、おおむね1本の線に繋がって見えます。TS-890Sの表示よりは細く細かく見えますので、ちょうど中間というところでしょうか。

 スペクトラムの配色は、ハムフェア時のカタログでは信号が強くなるに従い黒-青-緑-黄色-赤と表示されておりますが、発売された実機では2色のグラデーションとなっていました。標準では青-赤で変化します。他にもパターンが用意されているので、好みの色に設定できるのですが、出来れば青-黄色-赤のグラデーションが欲しかったなあと思いました。



 受信帯域幅にあたる部分(現在復調されている部分)は、受信部のナローSDRの情報を使用しているようで、全体表示よりも強調して表示されている印象です。受信帯域幅部分の配色は全体の配色と別に設定されます。標準では赤-青のグラデーションです。

 画面上のスペクトラムスコープの山部分とウォーターフォール部分の上下の表示比率は、ウォーターフォール部分をタッチすることで3段階増減させることが出来ます。ただし、メイン/サブ同時表示のときは固定です。


●3DSS

 FTDX101のスコープにおける特徴的な機能として、「3DSS」表示モードがあります。これはスペクトラムスコープの山を縦方向に連続して、あたかも山脈のように表示するものです。奥になるほど遠近法のように幅が狭まって表示されますので、三次元的に理解することが出来ます。なかなか面白い機能です。



 このときに、リファレンス(表示の強度)レベルを上げ下げすることでずいぶんと見やすくなります。アイコムやケンウッド機でも同様にREF.LEVEL調整はありますが、これほど多用することはありませんが、上記のようにマルチダイヤルをリファレンスレベル調整に普段合わせておくと、スムーズに調整できますので便利です。

 下の写真はメインを3DSS、サブをウォーターフォール表示にしたところですが、どちらもリファレンスレベルは±0.0dBとなっております。3DSSの方が強めに表示されているのがわかるかと思います。



●VC TUNE

 FTDX101には、プリセレクタとして従来FTDX5000まで内蔵されていたVRFを大幅に超える性能を持つと言われるVC TUNEが用意されました。μチューニングユニットよりも高性能とも言われています。

 帯域外の強力な放送波などがアマチュア無線帯域の受信に影響を与えているような環境では実力を発揮するかと思われます。

 これはONにするだけで最適な設定値にしてくれますが、メインダイヤルの外側のダイヤル(MPVD)でマニュアル操作も可能です。強力な放送波を狙って自分でキャンセルしたい場合などに便利な機能です。


●その他

 実機が出るまでは、FT-101のようにVFOダイヤルを時計回りに回すと周波数が下がる仕様ではないか、とかオモシロ機能を期待しておりましたが、「そんなことはありませんでした」。VC TUNEもギロチンじゃなかったし。VFOダイヤルリバース機能付けないかなあ。

 ディスプレイについては、結構シンプルなものなので、もう少し表示内容を増やして欲しい気もします。現在のところ、日時・時計表示が無いのが一番気になります。
 あと、パワー表示とか、WIDTH値とか、DNR/DNFのON/OFF状態とか、せめてTS-890S並みには欲しいかなあと。

●おわりに

 少々辛口なレポートにはなりましたが、全体的にFT-2000/FTDX5000あたりをお使いの方にはかなり魅力的な無線機に仕上がっていると思います。従来のいわゆるDSP機能部分も強化されていますし、慣れが必要なのはいつものことなので、YAESUユーザー的にはOKかと(笑)

 なお、クマデン店舗では、FTDX5000MP,TS-890S,IC-7610と並べて展示しておりますので、是非アンテナを切り替えて実機を触ってみてください。ご来店お待ちしております。
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